2000調査実習6月29日

調査実習2000第11回

~班別発表~

Time Table

時間 内容
13:15 ・仕事班発表「集団就職の中での若年労働者」

「集団就職とは、集団求人により学校や職業安定所を通して県外の企業に採用された新卒の学卒者が、集団で故郷から勤務地に向かうことを指す。」そしてそれは、二三男問題に苦悩していた農村と深刻な求人難にみまわれていた都市部の中小企業との、両者の利益になるものだったため急速に普及した。

1、 就職指導
就職指導を主におこなうものとして中学校と職安が挙げられる。しかし、どちらにおいても中学生が自由に自分の職業を選ぶことはできなくて、特に職安においては「需給調整」が実施されており、どの地方のどの企業にどれだけの求職者を配分するかということが重要だったようである。

2、 都市での生活
ほとんどの地方出身者は中小企業につとめ、住みこみや会社の寮で暮らしていたようである。寝るスペースは狭く、食事も粗末で、農村で育った彼らにとっては大変厳しいものだった。
また、大企業と比べて・賃金が安い・休日が少ない・労働時間が長い・作業場が汚い等の不満も多く離職も多かった。そんな状況にも関わらず定時制高校に通う者も多かったが、仕事と両立させることは容易ではなく、企業もそれを喜ばなかったため卒業を諦める者も多かった。そんな彼らの楽しみは余暇の時間にあった。同じ地方の出身者で構成されたサークルは、都会での孤独感を紛らわす場所であり、互いに励まし合う場所でもあった。

13:45 ・家族班発表「団塊世代と団塊ジュニアの意識の違い」
14:15 ・時代班発表「全共闘時代のセクト(党派)」

先週の全共闘についての発表の中で、「セクトについてもっと詳しく」という先生からの
要望があり、今回取り上げた。

用語説明をしたものは、
1.全学連  2.左翼  3.新左翼  4.社学同  5.革共同  6.社青同  7.構改系
8.民青  9.中核派  10.革マル派  11.第4セクター  12.アナーキスト派  13.べ平連
14.赤軍派  15.全国全共闘連合

セクトの系統図と、セクト別ヘルメット一覧(イラスト入り)も掲載した。

14:45 <休憩>
15:03 ・メディア班発表「団塊世代の映画」
15:30 インタビューの練習実習
17:00 <終了>

~実地調査~

時間 内容
15:30 インタビュー練習実習

全員が3人ずつのグループに分かれて、インタビューのシミュレーションをした。
3人がそれぞれ次の役割分担をして、各自1回ずつ、計3回の実習。

①インタビューする人   ②インタビューされる人   ③側で見ている人

1回のインタビュー時間は10分。
「好きな場所」  「仲の良い友達」  「大切なもの」
の3つの中から一人一つずつ好きなテーマを選んで実習を行なった。

16:50 実習の結果を踏まえて、他人と話す時の自分自身を検討

インタビュー実習を行なった直後に、各個人に質問紙が配られ、実習時の自分自身を振り返った。
5項目ポイントがあり、そのそれぞれが20点満点で結果として現れた。
それによって、各個人のインタビューにおける欠点や、犯しやすいミス、判断の傾向などが
浮き彫りにされた。
これを参考にして、実際のインタビューに臨む事になる。

17:30 はがき郵送の為の作業

先に同窓会名簿から絞り込んだ調査対象者70名に調査依頼のはがきを郵送する為、その
宛名書き、切手貼り、封筒詰め、発送の作業を行なった。

18:30 <終了>

Field Notes

  • 今日の授業を全体的に見ると、少しいそがしいという感じがあった。4時間の中でやることが一杯でいそがしいけど結構充実した感じもする。調査についても少し方向が見えてきたような感じだった。帰りもそんな待ち遠しくないと思った。早く帰れて最高。
  • いよいよ(「やっと」とも言う)調査らしきものが動き出した。テーマがテーマなだけに、莫大な規模の調査になってしまいそうな危惧はあるが、何はともあれやるしかないか、という気分である。
    ・・・にしても、どこまでライフヒストリーで団塊の世代に迫れるか、心配である。
    HP管理は目が回りそうだ。

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