調査実習2000第3回
~文献研究~
Time Table
時間 | 内容 |
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13:05 | ・「物語としての「家」」(橋本 満 , 1994) ←前回分にまとめて掲載 |
13:35 | ・「アンダーグラウンド」(村上 春樹 , 1998)
作家村上春樹が彼自身の社会的立場に制約されながらも、薄い膜で覆われてしまい、 |
14:10 | ・「精霊と結婚した男」(ヴィンセント・クラパンザーノ, 大塚和夫・渡部重行訳 , 1991)
トゥハーミという名のアラブ系モロッコ人への度重なるインタビューの成果に基づき、 |
14:50 | <休憩> |
15:05 | 研究テーマについての討議 |
17:00 | <終了> |
~実地調査~
時間 | 内容 |
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15:05 | 先週の作業(ブレーンストーミング)の続き
先週のKJ法による作業の続きを行なった。 ①前回仮に分類したものを確定させる。 なるべく、関連するグループは近くに置いた。 |
17:30 | <終了 |
Field Notes
- 今回の僕の調子は最悪だった。睡魔にやや負け気味で、発表者に不快な思いをさせただろう。すいません。しかし、前半こそはそんな状態だったが、後 半のモチベーションは高かった。班のみんなも、時間がなくなっていくにつれて、てきぱきと作業し、何とか一段落するに至った。このフィールドノートも回を 重ねるごとに自分の字が汚くなっているような気がする。仕方がないだろう。次週はGWで休みで再来週から再開だ。気を引き締めたい。
- 司会というのは、やっぱり難しい。熱中しているところへ割り込んでいって止めるのも苦手だし、感想を言うのが難しくて皆が黙ってしまうところは自分でも何も言えなくなってしまうから。
- ライフヒストリー法というのは、結論が見えてこないので、じれったくて仕方がない。やっぱり体系だった学問の肉付けにしかならないのではないかと思った。
- グルーピングの作業は、色々な考え方が出てきたり、偏見が出てきたりで、とても楽しかった。
- 今回は「ライフヒストリー法とは何か?」というのがとても問題となった。確かに主観的な個人の語りが元となるライフヒ ストリーは、事実関係の面から言うと誤りが多い、と言えるかもしれない。今回の文献でも、真実と異なる点が数多く指摘されていた。(特に「精霊と結婚した 男」では・・・。)だが、桜井先生もおっしゃったように「事実」とは一体何か?と考えていくと、当事者にとっては事実=真実ではないのではないか、とすら 思えてくる。実際、村上春樹も「何が正しくて何が正しくないのか・・・はもはや重要ではない」と書いているようだ。何を求めればいいのか、社会学をやる上 で難しい問題だと思う。数学のように決まった答えなど存在しないのだから。
- KJ法は何だか収拾がつかなくなってしまった。これをどう1つのテーマにまとめていくのか・・・大変!!